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概要

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3Dプリンターを活用した新型コロナウィルス感染症対策製品の開発 沖縄県内でも新型コロナウィルスの感染拡大が懸念される中、金型を製作している (一社)ものづくりネットワーク沖縄(以下、mdn)にフェイスシールドの製作に関する相談が寄せられました。mdnでは、当センターの3Dプリンターを活用した試作を重ね迅速な製品開発に取組みました。今回の開発手順を紹介します。 今回の開発(図1)では、3Dプリンターを用いた試作品の修正箇所を設計データに素早くフィードバックすることで、射出成形用金型の形状決定までの期間を大幅に短縮し、相談から1週間以内で製品化することができました。mdnは製品(図2)を県内の医療機関を中心に約3,000個供給しました。●3Dプリンターとは ほとんどのプラスチック製品は金型を利用して射出成型機で生産されています。一方、金型を必要とせず樹脂を立体的に造形する3Dプリンターは、試作や少量生産での利用が増えています。射出成型機と3Dプリンターの特性を表1に示します。製品の形状や使用目的、数量によって適切な製造方法が有りますので、お気軽にお問い合わせください。 工業技術センターは、県内製造業への技術的支援を通して産業の活性化に貢献することを使命として事業に取り組んでいます。「製品の開発に関して技術的なアドバイスがほしい」、「製品の品質を上げたい」、「研究開発の支援がほしい」などの技術課題解決や新製品・新技術開発の支援が必要な場合にはお気軽にご相談下さい。沖縄県工業技術センター 企画管理班〒904-2234 沖縄県うるま市字州崎12番2 TEL:098-929-0111 FAX:098-929-0115       E-mail:kousi@pref.okinawa.lg.jp(メルマガを始めています。申し込みはHPからも行えます)       ホームページ:http://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/index.html図2 製品化したフェイスシールド(mdn)表1 射出成型と3Dプリンターの比較数量精度強度金型射出成型機3D プリンター100 ~ ◎ ◎ 必要1 ~ 50 ○ ○ 不要射出成型した フレーム部品(材質:ABS)シールド( 材質:PET)装着例図1 3Dプリンターを使用した開発工程3DCADによる設計3Dプリンターによる造形金型の製作射出成形製品フィッティング、設計へフィードバックOKINAWA INDUSTRIAL FEDERATION NEWS 22