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概要

kouren2020.06

開発支援のご紹介「県産バニラビーンズChulaSha(チュラシャ)isigakijima vanillaの開発支援」 工業技術センターは、県内製造業への技術的支援を通して産業の活性化に貢献することを使命として事業に取り組んでいます。「製品の開発に関して技術的なアドバイスがほしい」、「製品の品質を上げたい」、「研究開発の支援がほしい」などの技術課題解決や新製品・新技術開発の支援が必要な場合にはお気軽にご相談下さい。    沖縄県工業技術センター 企画管理班〒904-2234 沖縄県うるま市字州崎12番2 TEL:098-929-0111 FAX:098-929-0115       E-mail:kousi@pref.okinawa.lg.jp(メルマガを始めています。申し込みはHPからも行えます)       ホームページ:http://www.pref.okinawa.jp/site/shoko/kogyo/index.html 工業技術センターでは、バニラ栽培を手がけている石垣島バニラ(石垣市、代表 金城美沙江氏)にて、県産バニラビーンズの開発支援を行いました。 バニラビーンズは、世界中で愛される香辛料の一つで、日本国内においてもスイーツを中心に様々な料理や加工食品に利用されています。バニラビーンズの原料であるバニラは、ラン科バニラ属の蔓性植物で、その果実に「キュアリング」加工を施すことでバニリンを主とした甘い芳香を有するバニラビーンズとなります。バニラ栽培とバニラビーンズ製造は、マダガスカルやタヒチ、インドネシアなどで盛んに行われています。沖縄県では、栽培農家は存在するものの、キュアリング技術を持つ事業所はありませんでした。 石垣島バニラでは、平成24年から栽培に着手し、キュアリングを試みましたが、うまく香りが出ない、カビが生える等の課題をかかえていました。 そこで工業技術センターでは、キュアリング加工に関する技術支援を行いました。商品イメージ(一般販売用)バニラ果実(左)バニラビーンズ(下) バニラの基本的なキュアリング方法には、大きく5つの工程があります(図)。海外の大量栽培、大量生産とは異なり、収穫量が少なく、高温多湿な沖縄県では、詳細な条件設定や微生物的な衛生管理を適切に行う必要がありました。石垣産バニラ果実を用いたキュアリング試験、各工程における作業や条件の最適化、現場での衛生指導等を実施し、令和2年1月に沖縄県初のバニラビーンズとして商品化に成功し、プレスリリースを行いました。 現在は、JAファーマーズゆらてぃく市場での一般販売と、ANAインターコンチネンタル石垣リゾートのラウンジで活用されています。図 バニラのキュアリング工程※商品に関するお問い合わせは・・・石垣島バニラ 代表 金城美佐江沖縄県石垣市新川2284-1(202)(TEL)090-7920-9545キリング:成熟の停止スウェッティング:バニリン生成ドライング:乾燥スロードライング:水分調整コンディショニング:熟成OKINAWA INDUSTRIAL FEDERATION NEWS 12