ブックタイトルkourenn666

ページ
12/20

このページは kourenn666 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

kourenn666

コンクリート工事の施工設計法の確立にむけて連絡先: 琉球大学 工学部 工学科 知能情報コース玉城史朗・吉田たけお〒903-0213 沖縄県中頭郡西原町千原1番地TEL:098-895-8720(玉城史朗)・098-895-8726(吉田たけお) FAX:098-895-8727(知能情報コース事務室)MAIL: shiro@ie.u-ryukyu.ac.jp(玉城史朗)・tyoshida@ie.u-ryukyu.ac.jp(吉田たけお)図1 機械学習と充填シミュレーションを援用した施工設計法図2 RF による高流動コンクリートの流動特性予測図4 高流動コンクリートのスランプフローシミュレーション図5 高流動コンクリートの充填シミュレーション琉球大学工学部工学科建築学コース・教授 山田 義智E-mail: b985553@tec.u-ryukyu.ac.jp研究概要 山田研究室では、コンクリート工事の合理化と高品質化に資する技術、すなわちコンクリート工事の施工設計法を確立することを目標とし、研究の鍵となる(1)機械学習によるコンクリートの流動特性予測に関する研究と、(2)コンクリート充填シミュレーションに関する研究を行っています。  図1には、筆者が考えるコンクリート工事の施工設計法の概要を示し、下記には本研究の肝となる上記(1)と(2)(図1色塗り)の概要を各々示します。(1)機械学習によるコンクリートの流動特性予測に関する研究 近年、機械学習のコンクリート工学への利活用が模索されています。山田研究室では、コンクリートの使用材料、調合、練り混ぜ方法、温度や経過時間等の環境情報の各データから機械学習(例えばランダムフォレスト:RF)を用いて流動特性を予測し(図2参照)、その流動特性からレオロジー定数を推定、さらに、得られたレオロジー定数から機械学習(ロジスティック回帰:LR)により高流動コンクリートのスランプ試験後の目視材料分離(図3参照)状態を推定する手法を開発しています。(2)コンクリート充填シミュレーションに関する研究 山田研究室では、コンクリートのレオロジー試験、流動構成式の確立および充填シミュレーション法の開発を行っています。ここでは、紙面の都合上、シミュレーション結果の一部を示します。 図4は高流動コンクリートのスランプフロー試験を粒子法の一種であるMPS 法にて再現しています。 図5はBIMを用いて、(a)柱や(b)柱梁接合部の鉄筋配筋や型枠(同図では透明化しています)作成を行い、高流動コンクリートの充填シミュレーションを行いました。同図より各部材に高流動コンクリートがスムーズに打込まれることが確認できます。(a) 柱の打込み再現(b) 柱梁接合部の打込み再現図3 LR による高流動コンクリートの目視材料分離推定表OKINAWA INDUSTRIAL FEDERATION NEWS 10