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概要

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イクルで一番大変なのは廃ビンの色分け作業で、また砕く際にも鉄よりガラスの硬度が高いためコストがかなりかかってしまうのが難点でした。そこで弊社は独自にカレット製造機を開発し、特許を取得しました」 平成9年、財団法人日本容器包装リサイクル協会からガラスびん再商品化製品利用事業者の指定を受け、同年島尻郡具志頭村に「未利用資源リサイクル工場」を開所し、本格的にリサイクル事業がスタートします。翌年、軽量資材「スーパーソル」が第22 回沖縄の産業まつりで奨励賞を受賞。平成11年、同工場で軽量資材「スーパーソル」の製造を開始しました。スーパーソル製造装置は主にガラス破砕機、カレット粉砕機、篩い機、混合撹拌装置、焼成炉など五つの機械装置で構成され自動化されています。 「スーパーソル」の製造工程途中でガラス瓶は細かな粉になりますが、これが有用性を高めています。開発時に「粉にする発想は麺やパンが粉から製造されていることをヒントに得た」と話します。これにより比重・吸水率などを自由にコントロールでき用途に合わせた製造が可能になったそうです。 トリムでは、これまで利用用途が少なかった色合いの異なる廃ガラス瓶が混合された資材の活用に向け、リサイクル資材の工場出荷時における品質および試験方法に関するJIS規格を経済産業省の「新市場創造型標準化制度」を活用して制定しました。 この制度を活用してリサイクル資材がJIS認定を受けた事例は全国初です。国家規格認定されると品質が国に保証されたとして、今後製品の普及や公共分野の利用拡大、取引の効率化などが見込まれます。坪井社長は「県産資材であるスーパーソルとプラントを全国に発信し、リサイクル事業の促進を図りたい」と展望を述べました。 トリムが始めた廃ガラス再資源化事業は沖縄から全国に広がり、トリムが中心になって全国組織「ガラス発泡資材事業協同組合」も設立されました。同事業協同組合への加盟は全国に13社あり、海外でも台湾で1社が「スーパーソル」を製造しています。 沖縄初のリサイクル資材と技術力が廃ガラス瓶のリサイクル拡大につながり、循環型社会の構築がいっそう進むことを期待して、今後、さらに全国に製造プラントを設置したいというのがトリムの大きな目標です。経済産業省の新制度を活用しJIS認定化スーパーソルを製造するためのリサイクル装置、廃ガラス再資源化プラントの焼成炉スーパーソルを使ったガーデニング材やコースター。工事の軽量盛土材や緑化資材以外に身近な生活シーンでもスーパーソルは使用されている原料の廃ガラス瓶。ラベルや蓋がついたままでも、トリムでは問題なくリサイクルできる5 OKINAWA INDUSTRIAL