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概要

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文化をもっと広めていきたいと考え、泡盛になじみが薄い若年層や本土の方々にも泡盛の魅力を伝えるべく、さまざまな泡盛を提案しています。クラフトジンも世界的なブームを受けて、沖縄ならではの県産素材を使い、沖縄の気候風土に合ったものを作れないか何度も試行錯誤しました」と話します。 日本一早い桜祭りで有名な本部町の桜から分離したさくら酵母仕込みの泡盛をベース酒に県産を中心とした全10種類のボタニカルから作られたクラフトジンは、原料をできるだけ生産農家からフレッシュなまま仕入れるなどこだわり、研究機関の協力のもと最高品質の沖縄クラフトジンが誕生したのです。(IWSC2019※でブロンズ賞獲得。)「泡盛は喉を潤し、心を潤します。食に合わせた飲み方や、泡盛をベースとしたリキュールなど新しい飲み方をどんどん提案していきたい。古酒泡盛という伝統文化を大事にする上でも情報発信が大事ではないでしょうか」 瑞穂では自社の蔵見学も受け入れており、併設の「天龍蔵」では試飲販売、泡盛記念酒造りも行っているそうです。月見会など泡盛イベントを定期的に開催しています。伝統を守る老舗ならではの発信力に今後も目が離せません。老舗ならではの技術力で新しい泡盛の魅力を提案仕込みタンクに米こうじと水、酵母菌を加えもろみを作り、温度管理をしながら15~20日間かけて発酵させていく沖縄県産ミントを使用した「琉球アワモヒート」、同じく沖縄県産の紅茶を使った「琉球ティーアワー」、泡盛を使用した梅酒やケーキなどを製造販売しており、幅広い層にアピールする製品が豊富に揃っています。また中でも県産ハーブなどを漬け込んだリキュール「CRAF TBIT TERS CITRUS」は、日本でも珍しく沖縄では初となる国産ビターズで、泡盛の水割りに数滴垂らすだけで本格的なカクテルの味わいになるのです。 また、沖縄県工業技術センター、東京農業大学と共同で開発した「JAPANESECRAFT GIN ORI-GiN1848」は、「一口で沖縄の魅力が伝わるクラフトジン」をコンセプトにしており、世界的に著名な洋酒専門家に絶賛されたほどの味わい。瑞穂酒造は泡盛を造り続けて培った酒造技術を活用し、常に時代を見据えているのです。 瑞穂酒造代表取締役の玉那覇美佐子社長は、「瑞穂酒造は『古酒は沖縄の宝もの』という言葉を大切にしています。人の手で麹を混ぜ合わせる昔ながらの製法にこだわり、古酒のパイオニアとして精力的に伝統的な古酒を造り続けてきました。泡盛という世界に誇れる沖縄の※IWSC:ロンドンで開催される、世界的な    酒類のコンペティション11 OKINAWA INDUSTRIAL