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概要

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 中小機構沖縄事務所主催の沖縄振興の原動力 異業種交流会2019が那覇市の沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハで開かれ、県内の事業者や支援機関など関係者が集いました。 第一部では、存続の危機に直面していた老舗旅館にIT革命を起こして経営を回復させた(株)陣屋 代表取締役・女将の宮崎知子氏(神奈川県)を講師にお招きして、『IT活用による旅館改革とその展望』と題して基調講演が行われました。 元OLだった宮崎氏は「元湯 陣屋」を継承し4代目女将に就任した直後、旅館の改革に着手。旅館・ホテル経営に特化したクラウドアプリケーション「陣屋コネクト」を独自開発して、負債10億円を抱えていた旅館の黒字化に成功。さらに、陣屋コネクトの外販事業も手がけ、グループ会社の売り上げが8億円余に上る等大きなインパクトで一躍脚光を浴びている存在です。 宮崎氏は「私が旅館に入社したのは2009 年10月、当時はお金が無かったので高額の市販ソフトを購入する選択支はありませんでした。私たちが本当に欲しいシステムを独自に開発するしか道はなく、入社2ヶ月後の12月にはエンジニア1名を採用して開発に踏み切りました」と語り、現在では70代の従業員がタブレット等でシステムに毎朝ログインして勤怠管理を行っているというエピソードを紹介しました。また経営者の姿勢について「IT導入を決めたなら徹底的にやらなければなりません。振り回されるのは従業員ですから」改革を行う上で決して諦めない経営者の覚悟を示し続けることが重要だと説きました。 基調講演に続いて中小機構の事例紹介として、県内企業4社によるパネルディスカッションが行われ、沖縄企業の海外進出、人手不足対策、事業承継問題等、中小企業にとって大変興味深いテーマで討論がなされると、出席者はメモを取ったり頷いたりしていました。第二部ではお酒を酌み交わしながらの交流会も催され、多くの方が参加されていました。沖縄振興の原動力 異業種交流会2019平成31年3月12日(火)  沖縄かりゆしアーバンリゾート・ナハ中小機構沖縄事務所長船崎康治氏中小機構本部 広報課長林 隆行氏宮崎知子氏の歯切れよい話ぶりに聴衆は引き込まれていました引き続き宮崎知子氏にもご登壇頂きパネルディスカッションが行われました7 OKINAWA INDUSTRIALFEDERATION NEWS