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概要

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イゴの花模様など、当地に縁の深いモチーフが多く用いられる。また、辞書以外にも「ネットにおいて「かりゆし」がその意味で使用されている例はごまんとあります。」との記載について調べてみました。これについては、必ずしも普通名称として使用していると言えるかどうかは別として、確かに「かりゆし」の語を用いた広告が多数現れ、このような野放しの使用状況は好ましいものではないと感じました。なお、この時の調べで、広辞苑の記載は次のとおりでした。文中の「夏の軽装とする半袖・襟付きのシャツ」の記載は、必ずしも正確ではないと思いますが、?かりゆし?は商標名としている点は流石と思いました。【広辞苑・第7版】岩波書店発行*カリユシ 1.(嘉例吉の意)沖縄でめでたいことや幸せをいう語。2.「かりゆしウエア」の略。沖縄で夏の軽装とする半袖・襟付きのシャツ。多くはなやかな模様を描く。「かりゆし」は商標名。このように、相手方代理人が主張するような事実は確かに存在しますが、私は、これだけでは未だ普通名称化しているとは言えないと思います。東京高等裁判所は、普通名称化が争われた事件の判決で、「商標が普通名称化したか否かの認定はその業界内部において商品の普通名称として意識され使用されているという客観的な事実の存在を必要とし、一般消費者によって普通名称として認識されているというのみでは足りない。」との判断を示しております(昭和35年7月5日に言渡。行政裁判例集11巻7号1995 ページ)。したがって、相手方代理人が指摘している事柄だけで「かりゆし」が普通名称化しているということはできません。しかし、現状のまま何の手も打たなければ、「かりゆし」が普通名称となってしまうことは必至で、取り返しのつかないことになることは目に見えております。関係者が叡智を集め、直ちに真剣に対策を講じる必要があると思います。最後に、アロハシャツについて触れておきます。「かりゆしウエア」を沖縄のアロハシャツという人がいました。前記の広辞苑によりますと、「アロハ」については「アロハシャツの略」とあり、1950 年代から流行した海岸や避暑地で着る派手なプリント模様の半袖オープンシャツ」と記載されております。当然、普通名称との理解です。そこで、調べてみましたが、インターネットで検索しますと、このシャツは、1900年初め、日本からの移民の一人が和服を再利用してヨーロッパの船員が着ていたシャツ風に仕立てたのが始まりのようで、1930 年ころには「アロハシャツ」は普通名称として定着していたとの記載がありました。その後、1937年に中国系の商人がアロハシャツの商標登録申請をし、20年間の独占利用が認められている、との記述もあり、意味が良く判りません。しかし、「アロハシャツ」が普通名称であることは、誰にとっても異論の無いところと思います。「かりゆしウエア」が普通名称となってしまわないよう関係者の努力を期待しています。7 OKINAWA INDUSTRIALFEDERATION NEWS