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概要

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 沖縄県が進める「沖縄県アジア経済戦略構想」の実現に向けて、現在の取り組みや新たな取り組みについての進捗状況を県内企業関係者等に紹介することを目的に、「日本とアジアをつなぐ交流拠点の実現に向けて」が沖縄県立博物館・美術館の講堂で開かれ、沖縄の「観光」と「交通」を切り口に、沖縄が日本とアジアの交流拠点として今後どのように発展していくのかを考えました。 沖縄県アジア経済戦略構想とは、沖縄とアジア地域の経済交流や産業振興に向けた指針となる構想で、急激な経済成長を遂げるアジア諸国はじめ、国内外の企業や人、モノや情報を沖縄に集約させることで県の経済的発展を加速することを目標としています。 まず、『インバウンド客を沖縄にどう呼び込むか』と題し、政治解説者で国土交通省 交通政策審議会委員の篠原文也氏が講演。篠原氏は、沖縄の持つ文化や自然には魅力があり大きな可能性を秘めているとした上で、「空手発祥の地であるがまだまだ発信が足りないし、自然等の魅力も活かせていない。ハワイはハワイ、沖縄は沖縄なのだから、沖縄ならではの物語で外国人を呼び込めばいい」と語りました。 次に、『シームレスな交通体系がもたらす沖縄の発展可能性』と題し、東京工業大学 副学長・教授で国土交通省 交通政策審議会委員の屋井鉄雄氏が講演。屋井氏は、県が導入を目指す「沖縄鉄軌道」の構想段階でプロセス運営委員会委員長を務めました。 屋井氏は、「県はこれまで、鉄軌道のルート案を県民へ情報提供する方法で一歩一歩事業を進めてきた。困難な道のりではあるが粘り強く取り組んで、ぜひとも実現して欲しい」と話し、沖縄鉄軌道の実現に期待を込めました。また、災害大国日本における無電柱化のビジョンについて、100万から500万人規模の都市との直行便拡充、交通体系がもたらす都市の発展事例など、世界各国の多様な先進事例をスライドを使って紹介しました。 那覇空港の第2滑走路は間も無く完成を迎え、2020年3月に供用が開始されます。完成に伴い、第2滑走路だけでも年間24万回の発着回数が見込まれており、那覇空港はアジアと日本をつなぐハブ空港として存在感が高まります。今後、多様なアジア諸国との経済・文化交流を通して、県内の経済や産業がどのように発展・振興を遂げていくのか、参加者と共に考えた講演会となりました。沖縄県アジア経済戦略構想講演会日本とアジアをつなぐ交流拠点の実現に向けて令和元年9月19日(木) 沖縄県立博物館・美術館 講堂篠原文也氏屋井鉄雄氏会冒頭、好調な県経済について説明した富川盛武 副知事OKINAWA INDUSTRIAL  20