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概要

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二〇一九年 新年のご挨拶greetings 明けましておめでとうございます。二〇一九年の輝かしい新年の幕開けにあたりご挨拶を申し上げます。平素は、本会の事業運営にご支援を賜り深く感謝申し上げます。 昨年は、翁長雄志前知事逝去に伴う県知事選挙がありました。新知事に就任した玉城デニー知事には、翁長県政から引き継いだアジア経済戦略構想を推進させ、今後の沖縄県経済発展の牽引役として活躍されることを期待します。 さて、昨年の本県経済を振り返りますと全体的に好調でありました。観光分野では、航空路線の拡充などから入域観光客数が好調に推移しております。 建設分野では、観光需要の影響もあり、県内はホテルや商業施設などへの投資が活発です。小売業も堅実な個人消費があり、好調に推移しております。 一方で、人手不足が深刻です。建設需要の高まりから、人手不足による工期の遅れ、それに伴う人件費の増加などによって建築単価の高騰が起こっています。今後このような問題を解決するためには、ものづくり産業の高度化を図り、生産性の向上に取り組んでいかなければなりません。 本会では、昨年から内閣府沖縄総合事務局の支援のもと、県内ものづくり産業の高度化と活性化に資するためにAI・IoTセミナーを開催しております。こうした活動を通して、県内企業と公設試、大学、高専間との産官学連携の深化と県内ものづくり産業の高度化を図り、生産性の向上に取り組んでいきます。 さて、本会の昨年事業は「県産品奨励事業」、「沖縄の産業まつり」を柱とした各種事業を実施いたしました。 県産品奨励事業では、台風の影響で県産品奨励月間のスタートであるパレードなど中止となったものもありましたが、国・県・市町村などに対する県産品使用奨励についての要請活動では、予定していた141カ所全てに要請をすることができました。 各要請先において、本会が琉球大学へ委託して分析した「沖縄県工業製品の県内自給率向上がもたらす経済・雇用効果」について説明し、ご理解とご協力をお願いしております。 県産品自給率が3%上昇すれば雇用者誘発数が5,556人、生産誘発額が509億1,100万円になることが、この分析で確認されております。県産品の自給率を3%上昇させることは、県民の意識を変えることで達成することができる数値であると考えます。県産品の愛用が、多くの雇用を生み出します。 今回の分析結果を今後の県産品奨励事業の指標として、引き続き県産品の普及に取り組んでまいります。 沖縄の産業まつりは、前回が台風接近の影響で中止となったため、2年ぶりの開催となりました。今回の目玉として、大人から子供まで楽しみながら学べる「沖縄の新エネルギー産業展」や、プール会場では海洋資源産業に関する最先端技術の紹介などを行いました。5 0 5の企業・団体などの出展と、3日間で延べ260,200人の来場があり盛況裡に終了することができました。ご支援・ご協力くださった関係各位に衷心よりお礼を申し上げます。 その他の事業として、沖縄と台湾両地域のものづくり分野における技術及びビジネスの交流を促進するため「台湾・沖縄ものづくり連携商談会」を昨年8月に台湾で開催した他、人材育成事業では「新入社員研修セミナー」、「新入社員研修セミナーフォローアップ」、「学校と産業界の交流事業」などを実施しました。 本年も本県製造業の発展を通して、本県経済の発展及び県民の生活向上に貢献できるよう邁進する所存でありますので、より一層のご支援ご協力をお願い申し上げます。結びに、会員の皆様、並びに関係各位にとりましてご多幸ある年となりますよう祈念し、新年のご挨拶といたします。平成三十一年 年初公益社団法人沖縄県工業連合会会長呉屋守章OKINAWA INDUSTRIAL 2FEDERATION NEWS