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概要

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いという思いから、環境にやさしい合併処理浄化槽を普及させることで、沖縄の自然保護貢献を考えております。家庭用の小型合併処理浄化槽から大型合併処理浄化槽まで自社製造の浄化槽を販売していますが、これらFRP製品には沖縄県内の企業の石灰を使い、『沖縄県産品マーク』をいただいています」と話します。「浄化槽設置後ももちろん、アフターケアを行うのでお客様には安心してご利用いただけています。施設などの各種浄化槽の保守点検業務も行っています」 浄化槽を製造・販売するだけでなく、設置工事から維持管理まで一貫して行っているのが琉球設備の大きな特徴です。雨水再利用の提案など企業努力を常に忘れず「最近では住宅の仕様などが変わり、設置するご家庭も減ってきていますが、水不足になることが多い沖縄では貯水槽が必需品です。受水槽、高架水槽、雨水槽などお客様のニーズにあわせた各種貯水槽の設計・製造・販売もしております」と、沖縄県ならではの視点と自然環境保護の意識から雨水の再利用も提案し、雨水槽に貯水した水を庭の散水や洗車、トイレ用水などに利用できるブロワー、給水ポンプをセット販売しています。 約4千坪の広い敷地には、サイズや形式が多種多様なFRP製品が多数並べられています。工場を案内してくれた早井副社長と蔵下部長によれば、浄化槽の設置で最も大変な作業は設置のための穴を掘削する作業だとか。「地盤にもよりますが時間をかけてしっかり行います。浄化槽や貯水槽の製造はガラス繊維や炭素繊維をプラスチックに混ぜ込んで成形します。物によっては人の手で行う工程もあります」とのことです。 これまでもっとも大変だった工事は平成12年の九州・沖縄サミット開催の折、全国から派遣されてきた約2万人の特別派遣部隊用仮設宿舎の大型浄化槽設置で、約5,500トンもの浄化槽を大型トラックで1台ずつ読谷村まで運んだそうです。 蔵下部長は現在はプラスチック製品ゆえにリサイクルができないことが課題だと言います。「弊社だけではなく業界全体の問題です。今後、FRP製品も再利用できるようになれば将来的な自然保護にもつながると期待しています」 それまで自社で出来ることから沖縄の自然保護に努めていくと、あらためて企業努力を誓う琉球設備工業株式会社でした。琉設浄化槽設置工事工場内での作業の様子1.掘削工事3.浄化槽本体設置据付2.基礎工事4.埋戻し工事琉球設備の各種FRP製品には必ず県産品マークが入っている。琉球セメントの石灰を使うことで自然と濃い灰色になる5 OKINAWA INDUSTRIALFEDERATION NEWS