ブックタイトルkouren649

ページ
12/20

このページは kouren649 の電子ブックに掲載されている12ページの概要です。
秒後に電子ブックの対象ページへ移動します。
「ブックを開く」ボタンをクリックすると今すぐブックを開きます。

概要

kouren649

琉球大学工学部工学科機械工学・教授 金城寛kinjo@tec.u-ryukyu.ac.jp沖縄海洋ロボコンの優勝報告連絡先: 琉球大学工学部後援会事務局(電気電子系)米須章(電気システム工学コース)/山里将朗(電子情報通信コース)〒903-0213 沖縄県中頭郡西原町千原1番地 TEL.098-895-8692(米須)/098-895-8679(山里) FAX.098-895-8708【E-Mail】kouenkai-office@ml.tec.u-ryukyu.ac.jp研究背景沖縄県は海に囲まれており、海洋産業や海洋資源の開発の機会に恵まれており、そのための人材育成が高等教育機関に求められている。本研究室では海洋ロボコンに参加して、人材育成およびロボット開発のスキル向上を目指してきた。本稿は、今年本研究室の学生チームが沖縄海洋ロボコンROV部門で優勝したので、その報告である。海洋ロボコン正式名称は「沖縄海洋ロボットコンペティション」と言い、2014年から開催された、実際に海を舞台としたロボットの性能を競う全国的なコンペである。海洋ロボットには、AUV(自律行動型)とROV(リモートコントロール型)がある。ロボコンはこの2部門に、フリースタイルを加えた全3部門で競技が開催される。2014年はプレ大会としたので、2015年が第1回、今年(2018年)は第4回大会となる(図1)。10月13日・14日、宜野湾新漁港に全国の海洋ロボットが集結し競技が開催された。設計と製作ロボットは自作が基本である。海という過酷な自然環境でも実際に動くロボットを製作しなければならない。本研究室では、プレ大会から海洋ロボコンに参加して、そのスキルを蓄えてきた。年毎にロボットの性能は向上してきた。開発の設計コンセプトは、低価格、高出力、安定性である。今年の本研究室のロボットの仕様を示す。電源:12Vバッテリー×3個=36V,ケーブル長:50m,カメラ:48画素×2台,推進器:ビルジポンプのモータを使用,24Vモータ×3基,プロペラ直径:60mm開発したロボット2014年から2018年までの5年間に本研究室の学生らが開発したロボットを以下に示す(図2~6)。2017年は沖縄海洋ロボコンROV部門で準優勝、2018年は2017年の機体を使って優勝した。図1 第4 回海洋ロボコン図4 2016 年ミニマンタ号図2 2014 年マンボウ号図5 2017 年タマン号図3 2015 年マンタ号図6 2018 年タマン号OKINAWA INDUSTRIAL 10FEDERATION NEWS