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概要

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はあまり見られない巻伏せ本縫いという手法を取り入れ、デザインだけでなく着心地の良さと耐久性を兼ね合わせた衣服を製造しているのも特徴です。 日進商会の創業は昭和25年。個人商店からスタートし、昭和27年「合名会社日進商会」を設立。昭和60年に合名会社日進商会より営業譲渡を受け、現「株式会社日進商会」が設立され第二創業期が始まりました。平成10年、阪急繊維株式会社を買収し、株式会社ニチハン繊維に商号を変更。さらに平成16年にニチハン繊維を日進商会事業部に統合し、製造と販売を明確に分けた製販分離体制となります。平成19年、糸満市に本社・工場を新築移転。企画開発・生産・販売および物流倉庫・本社機能の一貫体制を整えました。また、かりゆしウェア直売店「MAJUN糸満店」も併設し、今年10月にオープンを迎えました。 現在、2020年度までの中期経営計画を立て、本社事務所・工場・物流倉庫の増築および直営店のハード面と人員採用・人材育成のソフト面の両方で投資を図り、かりゆしウェアの販売にも力を入れています。 日進商会の大城英幸代表取締役社長は、「かりゆしウェアは沖縄県の観光産業に大いに関係している」と話します。沖縄のイメージアップにも貢献しているかりゆしウェアは、県内企業においても需要は高まっており、縫製業全体での生産高は45万枚で、出荷数は43万枚。内、県外出荷は7万枚となっているそうです。「これからは沖縄県だけでなく、県外、海外へも展開していくことが望まれます。弊社でも、今以上にセレクトショップや大手百貨店などでの取り扱いを広げられるよう、さまざまな取り組みを行っているところです。また、ウェブショップを開設するなど、若い人や県外のリピーターが気軽に購入できる仕組み作りにも取り組んでいます」 もちろん、県内でも需要を伸ばそうと、冬季に向け長袖のかりゆしウェアの販促も計画。少しずつ長袖かりゆしウェアの販売数も増加していると大城社長は話します。「弊社のモットーはお客様に喜ばれる商品づくりです。製造はもちろん、ユニフォーム全般や学生服も安定供給できるよう体制を整えてきました。加えて今はスピードも求められますから、本社、工場、物流倉庫の機能を一ヶ所に集約し、生産力の向上に努めます。また、県外・海外のお客様のニーズにもお応えできるようデザイン力も高めていきます」と未来を見据えます。 工場では、人員の増加だけでなく、効率化を求め、県内でも数少ないCAD制御による自動カッティングマシンを導入。作業のスピードアップおよび、これまで以上の安定供給体制を目指します。 また、新オープンのMAJUN糸満店では顧客への配慮と観光客需要を見込み、キッズスペースや、テラスに休憩用のテーブルセットを置く予定で海をイメージした店内で小さな子ども連れでもゆったり買い物ができます。 時代のニーズに寄り添い、未来を見据えて成長し続ける日進商会が、今後どんな躍進を見せるのか、業界内外から注目されています。県外・海外の需要を高めるべくさまざまな経営戦略を展開10月に新規オープンした「MAJUN」糸満店CADによって制御された自動カッティングマシン高い縫製技術を誇る製造部7 OKINAWA INDUSTRIALFEDERATION NEWS